「そんなの常識だろ」では人は動かないとは

こんにちは。
まさやんです。

突然ですが、
あなたはクリスマスといえば
なにを思い浮かべますか?

クリスマスツリー
サンタさん
クリスマスプレゼント
チキン
クリスマスケーキ

実はこの中で日本だけの文化があります。
あなたはどれかわかりますか?

答えは
チキンとクリスマスケーキです。

本来、クリスマスで食べるものは
チキンではなく七面鳥です。

そしてケーキは
真っ白なショートケーキではないのです。

フランスは「ブッシュ・ド・ノエル」
イギリスは「クリスマスプディング」
ドイツは「シュトーレン」
イタリアは「パネトーネ」
アメリカにいたってはケーキは食べません。

ちなみにチキンに関しては
ケンタッキーフライドチキンの宣伝

ケーキに関しては
不二家の宣伝

によって日本にひろまりました。

補足ですが、
バレンタインデーのチョコレートは
モロゾフの宣伝によるものです。

このように、「常識」と思っているものは
誰かの手によって作られたものであって
時代とともに変化します。

つまり、なにがいいたいかというと
年齢が違えば常識が違う
可能性があるということです。

相談された方、ここではAさんとします。
Aさんはこういっていました。

「最近入ってきた後輩の新人はたるんでるんです。
 新人のくせに、会社に来るのは始業5分前で、
 だれよりも遅いんです。

 だから、私は
 先輩より早く来るのは常識だろ!
 と怒ったのですが、
 新人の態度は全くなおらないのです。」

確かに、
Aさんの気持ちはすごくわかります。

ですが、そもそも就業時間前に来い!
と指示するのは上司でないと
いってはいけないはずです。

そして、遅刻をしていないのに
たるんでいるという評価もおかしいです。
始業時間内に来ているのですから
規則は守っているのです。

なによりAさんの発言で
一番かえた方がよいのは、
「先輩より来るのは常識だろ!」
という部分です。

新人が態度を改めないのは
結局のところ
「先輩より早く来るのが常識」
ということが理解できていないのです。

なんの常識なのか?
会社の常識なのか?

会社の常識だとしたら
始業時間内に来ているので
問題ないはずです。

つまり新人にとって、Aさんは
「理不尽なことをいうウルサイ先輩」
にしかなっていないのです。

この「そんなん常識だろ!」とか
「普通はこうだろ!」とかいった
言葉はなにも考えずに
価値観を押し付けることができるので
言葉としてはとても便利です。

ですが、なにをもって普通なのか?
なにをもって常識なのか?
がわからないので、
部下や後輩の納得を得ることはできません。

つまり、あなたが伝えることは
部下が納得するための理由なのです。

あなたが「普通」「常識」
という言葉を使っている限り
部下が納得して動いてくれる
ことはまずありません。

あなたが部下を動かしたいのなら
「常識」ということばを
使わないようにしてください。
部下を動かすのに必要なことは
部下が納得することを伝えることなのです。