こんにちは。
まさやんです。
私は以前、とてもやせている後輩に
こんなことを言われたことがあります。
「私は、太っている人が意味わからなんです。
なんかすごく太っている人って
いるじゃないですか?
途中で気づきますよね?
食べなきゃいいだけなのに。
なんであんなにブクブクと太るんですかね?」
このセリフを聞いて
あなたはどう思いましたか?
性格悪いな…
ひどいやつだ…
と思いますよね。
実は、この後輩はとても優しい後輩です。
本人はまったく悪気なく、
純粋に疑問におもっているのです。
それでも
やっぱり納得いきませんよね?
あなたは
その女性に対して
思いやりがない方だと感じるはずです。
ではなぜ、こんなことが
起きてしまうのでしょうか?
最近の研究では、
肥満になりやすいというのは
遺伝子によるものが大きいとわかっています。
おそらく私の後輩には
太りやすい遺伝子がなかったのだと思います。
太った経験もないし、
太りやすい遺伝子もないので
太った方の気持ちが純粋にわからないのです。
実は、このことはダイエット番組でも
同じようなことが起きているのです。
一ヶ月間過酷なダイエットに挑み
誰が一番やせることができるかを競う
バラエティー番組。
スパルタ的な鬼トレーナーが
「努力すれば誰でもやせることができるんだ!」
と熱弁して
まるでアスリートにでもなるのかな?
と思うくらいハードなトレーニングをします。
そして当然、中には
なかなかやせない方がいます。
そういった人に対して
鬼トレーナーは叫ぶのです。
「努力が足りない!
もっともっと真剣にやりなさい!」
私はこれをみて
現代のコロシアムだなと思いました。
たしかにバラエティー番組としては
見ものです。
最後はやせることもできて
みんなで抱き合って
お涙ちょうだいの演出もあります。
ですが、
出演者のメンタルは
ズタボロだろうなと思います。
おそらく出演者の方は思うでしょう。
「なんで同じようにトレーニングしているのに
私だけ体重が落ちないんだ…
もっともっと努力をしなきゃいけなんだ…
努力が足りないんだ…」
きっと自分自身を思いつめて
苦しくなるでしょう。
「なぜわたしだけ
みんなと同じようにやせないんだ…」
私が答えを教えてあげます。
それは遺伝子です。
人よりもやせにくい遺伝子をもっているのです。
ですから、努力が足りないんじゃないんです。
人よりも時間がかかるのです。
それを一言で「努力が足りない!」
と精神論で片付けるのはお門違いです。
もっと深刻なことは
ダイエットには遺伝子が
関係していることを
知らないがゆえに
私の後輩のように
「太っている人は自己管理ができない人」
といったイジメのような偏見が生まれるのです。
つまり、今回私があなたに伝えたいことは
人にはそれぞれ与えられた
環境、身体が異なるということです。
自分がうまくいっているから、
自分が人よりもおとっていないから
ということで
自分よりうまくいっていない人や
自分よりおとっていると思う人に対して
「なんでできないんだ!」
「努力が足りない!」
というのはそもそも
間違いなのかもしれないのです。
こんなときにあなたは
「ほかにもっと原因はないんかな?」
と思ってください。
そうすればあなたは今よりも
人の気持ちに寄り添うことができるのです。