会社でつかう「えらい」ということばがあなたを悩ませるとは

こんにちは。
まさやんです。

あなたの会社では
部長や課長など役職のかたを
「えらい」といいますか?

役職があがること、
出世をすること
こういったことを
えらくなる
といった表現をよくされるかと思います。

あまりに日常的につかわれるので
あなたは違和感を感じないかもしれません。

ですが、
冷静になって考えると
変なことばです。

役職のないひとが課長になったら
えらくなった。

では、そのひとは役職のないときは
えらくなかったのですか?

そんなことはないですよね。

単に役職がかわっただけです。

役職とはつまり役割です。
役職がかわったということは
役割がかわっただけです。

サッカーでいうところの
ディフェンスがオフェンスになっただけです。

ロールプレイングゲームでいうところの
戦士が魔法使いになっただけです。

営業マンから管理職になったら
役割がかわっただけです。

ものやサービスを売る人から
ひとを管理する人になっただけです。

このように会社から与えられた役職は
単にそのひとに与えられた役割に過ぎません。

「えらい、えらくない」
ということばをつかうことで
あなたは頭のなかで
「ひととしてえらい、
 ひととしてえらくない」
と考えてしまう。

つまり役職と人格とを
同じものとして捉えてしまうのです。

それにより苦しみひとがたくさんいるのです。

知人の会社の元上司のお話を紹介します。

ちょっと前までは、
100人の部下を束ねる支店長だった。
だけど年齢により役職を退任して営業となり
以前の部下だったひとが上司の支店長となった。

そのときに元支店長は
「自分はえらくなくなった…」
「部下はえらくなった…」
と役職がかわっただけなのに
勝手にひととしての優劣を感じるのです。

そして、
そのひとは毎年1,000万円もの
給料をもらっているにも関わらず
自分のプライドに耐えきれず退職したのです。

ですから、
部長や課長はえらい
平社員はえらくない
といったことばを意味もなく
使わないほうがよいです。

このことばを使い続けていると
その立場でない自分はえらくない
と思ってしまい、
だんだんと気持ちが苦しくなるのです。

ですから、常にこう思っておいてください。
「しょせん役割だからな」
こう思うことで気持ちがラクになりますよ。