抗うつ薬は本当に意味がないのか!?

こんにちは。
毛利まさるです。

先日こんな相談がありました。

「抗うつ薬を飲んでいます。
 しかし、抗うつ薬や製薬会社が儲けるために
 つくられたという話や
 抗うつ薬をのむことでますます
 調子が悪くなるといった動画をみて不安になりました。
 本当に飲み続けてよいのでしょうか?」

内容としてはこんな感じです。

結論から申し上げます。
抗うつ薬は飲んだ方がよいです。

抗うつ薬は製薬会社が儲けるために作ったとか
抗うつ薬は依存が高いとか
抗うつ薬を飲むとますます調子が悪くなるとか

こんなことを言う人は
次の2つのパターンのどちらかです。
1,単純に勉強不足
2,怪しい商品を売ろうとしている

まず、抗うつ薬は製薬会社が儲けるために作った
というのは半分本当で半分ウソです。

本当というのは製薬会社は会社なので
利益を出すために薬を開発するのは当然です。
これは全ての病気にあてはまることですので
そもそも何の問題もないです。

製薬会社が薬を出してくれるから
我々は助かっているのです。

半分ウソというのは
うつという考えが
以前よりも人々に知れ渡ったことです。

以前は、うつは気持ち問題として
なんとなく見過ごされておりました。

しかし、最近ではうつは
こころの病気であることがわかりました。

そのため、以前よりも
「自分はうつかも」と思う人が増えたのです。

ですから、製薬会社が儲けるために
抗うつ薬を出したのではなく
人々に求められているから
世に抗うつ薬がでてくるのです。

次に抗うつ薬は依存があるというのは
依存があるものと依存が少ないものがあります。
心配なら依存の少ないものを選べばよいだけです。

抗うつ薬を飲むとますます悪くなるというのは
抗うつ薬を飲むことで悪くなるのではなく
単純にうつの調子が悪くなって
ますます悪くなっただけです。

そもそも薬というのは国が許可するものです。

国が薬を許可するためには
それこそ膨大なデータを用いて

本当に効果があるのか?を調べるのです。
信頼性のあるデータのためには
何十億円、何百億円とお金をかける必要があるのです。

それでようやく世の中にでてくるのです。

海外では使えるけど
日本では使えないという薬があります。
その薬の中には日本人では効果がなかったから
国が許可しなかったというのもあるのです。

このように薬というのは
厳しい審査をくぐり抜けて
世の中に出てきているのです。

抗うつ薬は悪だ!
こういった悪質な動画や記事を出すことで
苦しむ人がいるのです。
こういった根拠もなく、
勉強不足な人の発言に騙されないでくださいね。