こんにちは。
まさやんです。
今回はわたしの好きなことば
をひとつ紹介します。
それは因果関係です。
このことばを理解すると
あなたはものごとの本質をつかむことが
できるようになります。
ですのでぜひ因果関係を覚えてください。
因果関係とは
原因と結果です。
いまある結果は
なんらかの原因があるからです。
これとよく似たことばに
相関関係というのがあります。
相関関係と因果関係は
似ているようでまったく異なります。
かんたんい言うと
夏場はアイスがよく売れますよね?
気温があがると
アイスの売上が上がる。
ともに上がるので
これを「相関関係がある」といいます。
では、アイスの売上が上がる
から気温があがりますか?
そんなわけないですよね。
気温が上がるから
アイスの売上が上がるのです。
この場合は
気温が原因で
アイスの売上があがることは結果です。
別の事例を紹介します。
交番の数が多く、
犯罪の数も多い地区があったとします。
この場合は、
交番の数と犯罪の数は相関関係にあり、
犯罪の数が多いのが原因で、
交番の数が多いのが結果
となります。
なんとなく因果関係が理解できましたか?
実は、この話を紹介したのは
相談者で因果関係を
間違っているひとがいたのです。
相談者は自分の組織の
商品Aの売上を拡大するために、
訪問頻度と顧客一人当たりの購入額を調べたのです。
すると訪問頻度が高いところが
顧客一人あたりの購入額が高いことが
わかりました。
だから、一人あたりの購入額が低いところの
訪問頻度をあげるようにすると言ったのです。
これだけだとそのとおりと思いますよね?
ですが、商品Aは消耗品です。
購入額が低い顧客の中にはそもそも
商品Aを購入していない人もいるのです。
逆に購入額が高い顧客は
商品Aをリピートしているのです。
つまり、この場合は
購入額が高い顧客が原因で
訪問頻度が多いのが結果なのです。
つまり、相談者がとったほうが良い行動は
購入額が高い顧客により一層訪問をして
もっと購入額を増やすことだったのです。
購入額が低い顧客を相手にするのは
その後のことです。
つまり、アイスの売上が上がるから
気温が上がるように
因果関係を逆にとらえていたのです。
他にも勘違いしやすい事例を紹介します。
それは大学のランクと年収の関係です。
一般的には良い大学を卒業すると
高い年収につくと思われています。
しかし、それも因果関係は逆なのです。
高い年収になる人が
良い大学を卒業しているのです。
これはアラン・クルーガー氏の研究によって示されています。
参照:Estimating the Payoff to Attending a More Selective College: An Application of Selection on Observables and Unobservables
このように因果関係を逆に
捉えてしまっていることは多々あります。
では、どうすればよいのか?
それは常に何が原因でその結果なのか?
を常に意識することです。
そうすれば、
お金持ちは長財布を持っているから
長財布を使ったほうがよいとか
お金持ちは良い時計をしているから
良い時計を買ったほうが良いとか
などといったよくわからない話に
だまされなくてすむのです。
あなたも因果関係を日頃から
意識してみてください。
そうすれば本質をつかむ力が身につきますよ。